『ライ麦畑でつかまえて』ジェームズ・デヴィッド・サリンジャー著
(原タイトル名・著者 : 「The catcher in the rye」 Salinger, J. D. (Jerome David))
あらすじ:16歳の主人公・ホールデン・コールフィールドは成績不良で学校を退学となる。クリスマス休暇を控え、実家に帰れる日まで学校の寮にいることに辛抱ならず寮を飛び出す。
放浪後主人公が入院し、ホテルや知人を梯子して3日間ニューヨークを放浪して過した時のものを語る形式。
感想:正直言って、この主人公はcrazyだ!と評されたというように、彼の考えと行動はあまり理解しがたい部分がある。しかし、だからといって彼がcrazyだとは私は思わない。
彼が弟・アリーを思いながら書いた作文や妹・フィービーを好く気持ちやキリストに対する考え方は素敵な部分がある。それに彼は歴史学で落第されてもしょうがないと解答に書くほど正直でもある。
彼は世の中のいろんなものに対して不満を感じつつ全てが嫌になりそうだが、一方で一人になるのを怖れ人との関わりを求め彷徨ってる気がした。
『兎の眼』灰谷健次郎著
あらすじ:新任の小谷先生は、一言も口をきこうとしない一年生・鉄三がいるクラスを受け持ちになった。鉄三の心をなんとか開いてもらおうとしていく小谷先生。
また、情緒障害児のみな子が学級に入ったことで成長してゆく児童たち。ゴミ処理場に住む子供たちとそのゴミ処理場の問題点を絡めた作品。
感想:文章自体は小学生中・高学年向けですが、むしろ大人が読むにもいい作品だったと思います。
文章自体簡単だったので読むのが遅い私でも1日で読めたものでした。
作品中で一番気に入った子は、みな子ちゃん当番を提案した淳一くん。彼は最初、みな子ちゃんの隣の席で一番の被害を被っていた男の子。それが、みな子ちゃんの面倒を進んで見ていき、当番制になった後ではみんなへのアドバイザーになる等かなり賢しい子です。親達の反対も一番は淳一の親でしたが、その親でさえ説得してしまう発言力を持っているという、1年生とは思えないしっかりした子です。